スノーシューツアーにお申込み頂いた方から頂く、装備に関するご質問。
Q:防水性のある登山靴にスパッツでも大丈夫ですか?
→大丈夫です。足首を固定してくれるハイカットタイプだとより良いです。
足先が冷えやすい方は、靴下やインソールで保温する工夫をすると良いでしょう。
あるいは、こちらで貸出しているスノーブーツを利用する事も可能です。
これはお客様の好みで選んで頂いて結構です。
実際、履きなれたご自身のスノーブーツや登山靴で参加される方はいらっしゃいます。
だたし、靴を持参する場合、道内で車移動の方ならいざ知らず、
本州から飛行機を使ってはるばるいらっしゃる方にとっては、
結構な荷物になると思います。重いし、かさばるし・・・。
なので、どうしても自分の靴が良いの!という場合を除いて、
貸出用ブーツの利用をお勧めしています。
どうぞ遠慮なくお問合せください。
私のツアーに参加される前に、別の会社さんでスノーシューツアーを体験し、
そのアイテムに心奪われてしまったお客様。
なんと、その方が持参したスノーシューは私がツアーで履いているのと同じタイプでした。
私のはボロボロ(と言ってもどこも壊れていないので買い換えられず)に使い込んだグレー、
彼女のは真っ赤なフレームが印象的な真新しいライトニングアッセント。
羨望の眼差しで見ていると、「勢いで買っちゃいました(照れ顔)」
まぁなんと、その情熱、素晴らしすぎます。
数あるスノーシューの中でもハイスペックでとても高価なランクに入るアッセント。
普通はそうお手軽にポンっと買える代物ではありませんが、彼女は違いました。
しかも、プライベートでもスノーシューで歩きたいという気持ちが高いご様子。
自分でスノーシューを持っているので、当然な事ですね。
歩きながら、具体的なアドバイスなど差し上げる、一風変わったツアーになりました。
茂みの向こうで、赤に染まる小さな鳥がひらり。
今の季節、風景やよく見かけるシジュウカラやヒガラといったカラ類も地味色なので、
赤い色彩が特に際立ち、一瞬の姿でも目に飛び込んできました。
ベニマシコ、漢字で書くと「紅猿子」。
先日、千歳方面で見たこのベニマシコ(オス)も、おサルのように真っ赤っ赤でした。
勢いが止まらない降雪、森へ入ればスノーシューを履いても、膝~ももまで埋まるほどです。
雪が日常の人間にとっては除雪が大変、屋根雪が大変、あぁ大変、となりますが、
非日常の人にとっては、「楽しい嬉しい綺麗きゃっほー」な世界です。
そんな深雪を一通り歩き回って粉雪を堪能したお客様、私が歩いたあとに続くと
「あなたの後をたどると断然ラクになる(笑)」
「先頭の人って大変なんですね・・・」
「ついていきます!」
と。
そうですよね。
深雪の日、特に体力を温存したい人は、ガイドの後をたどりながら歩いた方が、周囲の景色を楽しむ余力ができます。
いいですよー、私はへっちゃらですから~。
一週間、雪が降らずガリガリな雪になっていましたが、
週末にはしんしんと雪が降ってくれたお陰で、森の中はパフパフな
感触が復活!東京からいらしたお母様は良い運をもっていました。
一方の娘さんは滑りたい気持ちをぐっと、いや、ぐぐぐーーーっと堪えて、
雪が初体験のお母様に寄り添い、二日連続でツアーにご参加。
う~ん、なんて優しい。
私もこう年齢を重ねたいと思わずにはいられない、愛らしく、好奇心旺盛なお母様。
立ち止まって眺めてみると、今まで気付かなかった森の姿に気付けます。
その仕組みに感心したり、造形に見とれたり、雪にはしゃいだり、な親子ツアーでした。
ウォーターキャリー、ウォーターパック、
色々な呼び名ある、ラミネート加工された
水を入れるためのソフトボトル。
中には、別部品のチューブをつけることで、
ザックを降ろさず水分補給ができるようになる
ボトルもあります。
水筒と違ってソフトな形状は使っただけ
体積が減ってくれるので、
荷物の多い登山では特に便利。
加えて、本体そのものが軽いというメリットもあります。
その一方で、内部を乾かすのに手間がかかる!
製品の中には口が広く設計されていて、
お手入れしやすいものがありますが、
このようにペットボトルの口状になっていた方が、
予備水をメインの水筒に移しやすいので、
私はこのタイプを使っています。
で、これが、本当に乾かない。
特に冬は。冬に使う人は多くないでしょうけど。
ちょっとネットで検索かければ、
色んな人のブログやwebサイトから情報が得られます。
なので、知っている人は知っていると思いますので、
そんな人はスルーして下さいね。
逆さに吊す人、立てておく人、これは経験上どれもイマイチ。
ティッシュを丸めて中に入れて転がして拭く、う~ん、ティッシュボール取り出しにくそう。却下!
中にはアルコールを流して揮発させる人もいましたが、アルコールを買う手間と費用と
飲水を入れるパックにアルコールを入れるのにやや抵抗あり、やっぱり却下。
※最近は少しやり方変えて乾かしてます。
→2020.11.20「ウォーターボトルの乾かし方はやはり手ぬぐいが一番」
で、数年前から採用している方法が手ぬぐい式。
すんごく簡単です。
パックの中に乾いた手ぬぐいを、細く畳んで入れるだけ。
ね~じね~じ、ねじ込みます。
コツ・・・は、何でしょう。
手ぬぐいは、入れやすいよう出来るだけ細くする、
パックの底に届くまで手ぬぐいを
ねじ込む、の二点くらい。
あとは、パックを立てて置いておくだけ。
(写真では寝かせてますが・・・ミス)
すると、中に溜まった水分が手ぬぐいに
ぐんぐん吸い上げられます。
毛細管現象によるものらしいです。
数時間後のパックの隅には
薄く結露が見られる程度で、
目立つ水滴は消えています。
今回は3時間でした。
あとは、パックを揺さぶったり、
ブンブン降ったりして
中の手ぬぐいを動かしてあげれば、
あらかた水分が拭えるので、
そうしたら手ぬぐいを抜いて、
またしばらく放置。
半日足らずできれいに乾きました。
ちなみに、水分を吸い上げて湿った
状態の手ぬぐいをそのままにしておくと、
蒸れて内部の結露がひどくなり二度手間になります。
何度か忘れて放置したらそうなってました。
なので、大きな水滴がなくなったら手ぬぐいはとって、
あとは自然乾燥が良いと思います。
お急ぎの方は、ドライヤーの風を送るという方法もあります。
ご参考までに~。
2月に入ってからの二日間、青空と雪のコントラストが今シーズン一番な天気となりました。
綺麗で綺麗で、一日中眺めて過ごせそうなくらいな気分の中、お仕事です。
夏にもお世話になってる環境調査のお手伝い、哺乳類を追って深雪の森へ、いざ参らん。
足跡一つとっても、走ったり斜面を登り降りすれば、本の通りにはいかないもの。
科学的にかつ多面的に考えて、根拠を見つけて、答えを導く、大事な事です。
ガイドとしてアウトプットするとなると、文学的にだったり、これが好きなんだと
にじみ出るような情緒的なものが必要になるので、こっちはこっちで違う能力を
磨かなければなりませんが、とにかく両方必要だと思ってます。
今日は、前者のほうに専念。
のはずが、やはり私は合間に脱線します。
一瞬ですが。
雪原に降り立ったのはカラスでしょうか。
画像手前、翼と尾羽根の跡がくっきりと残り、ナスカの地上絵さながら。
本場ではトラックに一部破壊されたらしいですが、こちらはパーフェクトに残ってます。
わぁ~なんて芸術的!て言いながら眺めるのは理科的な脳ミソの仕事ではありません。
これが、カラスなのかナンなのか、測定したり環境を見てみたりするのはそうですが、
私の根底にあるのは、直感的なものの見方・感じ方なんでしょう。
最近は理科的なものを意識するあまり、感性の方が縮こまっている気がするので、
こちらも意識して大事にしていきたいですね。