最近の森の中では、さえずりのような声を発する鳥がいたり、
キツツキのドラミングがこだましたり、
春へ向けて一歩一歩近づいている様子が伺え、意識もそちらへひっぱられます。
それにしても、森で双眼鏡や望遠のカメラを手にしていて、
不思議に思われることはないでしょうが、これが街中となると話は別で、
場所によってはかなり怪しい人に見られてしまいます。
ただ、気にして歩いているとやっぱり鳥の動きが目に入るので、意を決して?
カメラや双眼鏡を携えて時々歩きます。
アタリの日もあればハズレの日もあり。
最初にお目にかかったのはヤマガラ。
特別珍しい鳥ではないですが、ニセコだとしょっちゅうは見ないんですよね。
ちょっとした緑地の中に見えた鳥の影。
しばし待てば、シメが登場。
小群でしたが、ベニヒワ。
広場の一角に植えられた木々にはエナガ。
日常の散歩からも発見はあります。
「どうせスズメでしょ」なんて通りすぎず、ちょっと立ち止まってみませんか。
粉雪が枝に降り積もり、一面真っ白となったニセコの森。
雪が軽いので、枝に積もった雪が勝手に降ってきます。
冬芽を見るのに枝に手を伸ばしたついでに浴びてしまう・・・
なんてことが私の場合何度かあります。
鈍くさいのか、観察に集中しているのか。
たまにツボにハマって1人で笑ってしまうこともあります。
これはもう変人?
感じ方はどうであれ、冬の森も楽しいんですよ。
遠くの方から聞こえてくる「ヒリリリー」という声。
もしかしたらこちらに来るかも、と思いしばらく待ってみると、
数十羽のヒレンジャクの群れがヤドリギの実をついばみにやってきました。
ヤドリギの実はとてもネバネバ、実を食べて出したフンも糸引く粘りっぷり。
ちょうど下の枝にいるヒレンジャクが糸引かせながらフンを出してますね。
キレが悪そう!(お食事中の方ごめんなさいね)
フンは鳥が飛び回っている内に出されるのですが、この中には未消化の種子が
含まれていて、落下途中で枝か幹に付着するとそこから根を張って寄生します。
ヤドリギの子孫は見事、母樹から離れた所で成長できるわけです。
鳥は種子を運んであげているつもりは毛頭ないでしょうけどね。
ヤドリギにとってはよきパートナーです。
最近は建物の気密性が高くなったせいなのか、軒先につららができにくくなっている、
なんて話を小耳に挟みました。建築のことはさっぱりなので、本当の所は分かりませんが、
こちらの天然巨大つららは健在でした。
ツアーフィールドではありませんが、用事ついでに気が向いて少し見てきました。
見ただけで背筋も凍る?カチンコチンの現場でした。