晩冬の野幌森林公園/登満別口

野幌森林公園ばかり行っているって?
その通りです。
冬の札幌は自然に親しむにのに
苦労するマチです。
もうね、ないんですよね。
二百万近くも人が住んでると。
人気のない場所を好む私たち夫婦なので、
ガヤガヤしがちな市内の森は苦手です。

という訳で今回は
登満別口より森へ。
道道江別恵庭線から
登満別口に入る車道はなんとか
車二台がすれ違える程度には
除雪が入っています。

最初に見えてくる
ログハウスのある駐車場
近くに案内図があります。

このログハウスのある駐車場、
狭いです。
乗用車なら詰めたり
ちょっとはみ出したりしながら
7台が限界かと。

ログハウスから登満別の駐車場へ
続く車道は除雪は入っていますが、
車一台が通れる程度で
場合によっては進めないかも?
くらいな幅です。
待避所、旋回する場所、共になし。
駐車場は除雪がされていないので
車は最初のログハウスのある
所に停めましょう。
ぶつけないように
注意しながら詰めて停めてね。

さて、登満別駐車場の
反対側に案内図があったので
見てみます。

画像をタップ(クリック)して
拡大して見たら
分かると思いますが、
ログハウスがあったところに
設置されていた看板と
固有名詞が微妙に違うところが
複数ある上に、
あっちでは表示のなかったものが
こっちにはあるという現象が
起きています。
向きもノースアップだったり
ヘディングアップだったり。
私だけかもしれませんが、
こういうの脳力を無駄に使うから
止めて欲しいんですよね。
野幌森林公園あるあるです。

そして、上記の看板近くに
新たに設置されたであろう
別の看板が出現します。
もう
「ユーザビリティ?なにそれおいしいの?」
状態です。
中身を見ればやはり
看板に示す情報に
統一感を持たせないのが
ここの統一性のよう。
この看板もびみ(以下略)
森林の家(今はもうない)から
カラマツコースを歩きます。

トレースは残っていましたが、
大沢口や博物館方面と違って
人が多くないのか
スノーシューなしで歩くには
ふかふか過ぎました。
毎回、この森ではただの重りに
なっていたのですが、
今回はあって良かったスノーシュー。

自然分布なのか開拓時に植えられたのかトチノキがあった。
自然分布なのか開拓時に植えられたのかトチノキがあった。
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遊歩道選定のための下見

お久しぶりです、自分たちの森。
つまずいたり、壁にぶつかったり、
三歩進んで二歩下がるような
状況が続いていました。
(詳しくは追々)
落ち込んでも仕方がないので
考えを改めることでそこから脱し、
また動き出しました。
やはりインフラの整っていない
山林という土地は大変です。

冬になれば遊歩道なんて
関係なくなる多雪地帯ですが、
今から下見しておきましょう
ということで
遊歩道選定のための下見、
の下見みたいな感じで歩きます。

航空写真を見ると
ポツンと色の違う木を発見。

以前に大きめのヤチダモを
森の中で見ていたので
多分それだろうと確認に行くと
やっぱりそれでした。
ちかくにはまあまあ大きめな
ミズナラも立っていて
広場のような空間が
広がり良い雰囲気。
ルートに織り込むことにします。

枝ぶりや樹種から夏の様相をイメージして、
ブツブツ言いながらチェックの鬼と化す私。

前に歩いたときも
この直線が気に入ったので
このルートはほぼ決定。
暫定1キロ程度の道に
なりそうです。
(ショートカットルートも作る予定)
ちょっと物足りないか?どうかな?
トドマツ林ルートはどうしようか?
考えることが山積みですが
楽しく悩みましょう。

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2022ヒグマフォーラムin旭川「街に出るヒグマ アーバンベアと向き合うグランドデザイン」の動画が公開されています

昨年旭川市で行われたヒグマフォーラムの動画が
YouTubeにアップされています。
3時間半に渡る長編になりますので、
作業しながら、あるいは休み休み聞かれると
良いかと思います。

冒頭の発表では、なぜヒグマの数が増え、
分布が拡大しているのか、
新たな事実を知ることができました。
物凄く端折ると、
春熊駆除がされていた頃の
雄雌の捕獲割合はだいたい1:1。
現在は雄に偏っている。
ここにヒントがあります。
それはなぜなのか、詳しくは動画で。

また、クマが身近に存在する北海道において、
あれこれ行政に文句を言うことは簡単ですが、
我々市民も、口先だけではなく、
体と頭を動かなくてはならないところまで来ています。
可愛そうだから駆除しないで、
山に返してあげればいいでしょ、では思考停止なのです。
危険なクマを作らないために何ができるのか、
クマが町に近づいてしまったらどう対処したら良いのか、
町に出るようになってしまったら誰がどのように対処するのか、
文句を言う前に、
クマの生態を学び、
専門家の意見に耳を傾け、
センセーショナルなメディアではなく
科学的知見に基づく情報に触れ、
個々人や団体で活動する機会を設ける。

最後に、ハンターの減少・高齢化が深刻なようで、
春熊駆除をされていた頃のハンターは
いなくなってきているそうです。
クマを撃つことは相当な訓練が必要でしょう。
命がけでもあります。
そうした技術の伝承が完全に途絶える前に、
若手が来てくれればありがたいです。

また、行政の中にクマに関する
専門知識を持った人がいなければ、
スムーズに対策を立てて実行するのは
難しいでしょう。
行政というのは、専門家を置きたがらない
とそちらの方が言っていましたが、
専門職の人を臨時雇用などにせず、
安定した職業として雇えれば、
若手が就きやすいでしょうね。
酪農学園大学はじめ、
野生動物に関する専門的な知識と経験を
持つ若者が徐々に増えてきています。

一人一人の理解と行動が
野生動物との共存に繋がります。
ぜひ↑上記の動画をご覧ください。

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ニッカミュージアムは展示が改装され、自然史博物館的要素はなくなりました

リニューアルされたニッカミュージアム
リニューアルされたニッカミュージアム

2021年10月に展示がリニューアルされた
ニッカミュージアム。
5年ぶりに訪問して、
なんとなく予想通り^^
ニッカウヰスキーの歴史や
創業者である竹鶴政孝氏や
妻のリタ夫人のことに終始する
内容に変わっていました。
NHKドラマのマッサンを見た人なら
共感高い展示かもしれません。

旧ニッカミュージアム
旧ニッカミュージアム

以前の展示では
樽の素材のこと、
樽の隙間に詰めていた植物のこと、
ウィスキーのあの色は植物のある成分が由来であること、
樽を作るときに使う道具のこと、
麦芽を燻すときに使うピートのこと、
等など、自然史博物館寄りな
展示が豊富で個人的には
大変勉強になったんですが、
それらはリニューアルで
バッサリなくなりました。

旧ニッカミュージアム
旧ニッカミュージアム

以前の展示では、
頭の中でバラバラに
散らばっていた情報が
ここの展示を見て
繋がったんですよ。
そのときの面白さったら
なかったんですが、
ウィスキーそのものには
興味は持てず^^

そんな訳で、
ウィスキーの話はできませんが、
それにまつわる植物の話なら
できますので、
そんな話が聞きたいの、
という奇特な方がいましたら、
来年以降に事業を始められる
かもしれませんので^^
会いに来て頂けたらお話ししましょう。

さて、こうした展示は、
管理者が変わったり、
運営資金に変化があったり、
諸々の事情が発生して、
未来永劫残る保障はありません。
身近な施設で気になる展示が
あると思う人は、
早めに見に行っておきましょう。

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2/2は世界湿地の日

「世界湿地の日」。
湿地の保全に関する「ラムサール条約」が1971年2月2日に採択されたことを記念し、条約事務局によって定められました。湿地には、湿原、湖沼、河川、水田、干潟、サンゴ礁などさまざまなタイプがあり、湿地は、食料や水の提供により人や生き物の暮らしを支え、その美しい風景で世界を色づけてくれます。
しかし、都市化などの影響を受けて世界中で湿地の減少が続いており、昨年8月には国連総会において、2月2日を国連が定める世界湿地の日とする決議を採択。これを機に、湿地の保全や回復を図る取り組みが強化されることが期待されています。

環境省より

近年、不漁続きと報道されている、
アサリや海苔、または魚にしても、
それらを取り巻く複数の要因が健全で
あって初めてその恩恵にあやかれている
私たちの食卓。
私は食に関する欲が極端に低く、
食べられなくなることそれ自体に対して、
「食べたいのにぃ~!」みたいな
マイナスの感情を抱くことはありませんが、
生物多様性の恩恵は食に限りませんので、
湿地、そしてそれらを取り巻く環境の
保全には前向きに取り組んでいきたいと思います。
余談ですが、昨年末にアワビが
絶滅危惧種入りしたって
みんな知ってる??
ウナギも絶滅危惧種なんですよ(2014年レッドリストに掲載)。

話は戻り、
湿地だけを守ればいいって
ものではありませんが、
湿地を利用する多くの動植物は
湿地だから存在できているのであって、
森や草地ではだめな場合がほとんどで
非常に脆い生態系なのです。
よって、一度開発してしまうと、
元に戻すのはかなり困難。
また渡りをする鳥に至っては
国家間をまたぐ問題になります。

その辺の原っぱなんて(ぱっと見)
大した生き物いないでしょ、
と言って潰してしまうのは危うい。
なくなってしまってからでは遅いです。
北海道博物館ではそんな湿地について
学べる企画展やイベントがあるようなので、
お近くの方は足を運んでみてください。


第20回企画テーマ展 2023.2.25~5.28
「もっと!あっちこっち湿地~自然と歴史をめぐる旅~」
 
ミュージアムカレッジ 2023.3.5
ウトナイ湖・勇払原野の野鳥と自然 

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