![ホンドテン](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=750x10000:format=jpg/path/s6564e88753de8f95/image/ife098aa45ce323f0/version/1707013555/image.jpg)
小屋でデスクワークをしていると、
時々(いや頻繁かも)
生き物が視界に入ってきます。
昨年末にはホンドテンが
ひょっこり雪上に顔を
出しているのに気づき、
急いでカメラを出したものの
すぐに走り去ってしまい、
悔しい思いをしています^^
肉眼では全身色鮮やかな黄色の
毛皮を確認しているので間違いなく
ホンドテンだと思っているのですが、
この写真だけを見ると
なんだか不安になるのは
ホンドテンとエゾクロテンを
見る経験値が低すぎるからなのでしょう。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/s6564e88753de8f95/image/ie3ba68e7637c3824/version/1707013436/image.jpg)
野外で見ることが難しく
識別の経験値が中々
上がらないのならば、
飼育個体を見に行けば良い!
ということでやってきました
旭山動物園。
大学4年生の時以来なので
かれこれ20年ぶりくらいです。
旭山動物園では有難いことに
エゾクロテンとホンドテンの
比較展示をしてくれています。
![エゾクロテン](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=750x10000:format=jpg/path/s6564e88753de8f95/image/i035dcd17aa9bf571/version/1707016408/image.jpg)
起きているときは
激しく走り回っていたので
思うようなアングルで撮るのに
苦労しました。
そんな最中でも
エゾクロテンを生で見るのは
初めてになるのでよくよく観察。
図鑑で見ていた通り、
全身灰色を帯びた褐色気味の
毛皮です。尾は黒っぽい。
![ホンドテン](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=750x10000:format=jpg/path/s6564e88753de8f95/image/i2ed9581d87e9bf18/version/1707016411/image.jpg)
こちらはホンドテン。
顔と体の境界がはっきり
するほど色味が違います。
尾の毛がスッカスカなのは
何かの病気なのか??
ホンドテンの尾は図鑑上では白っぽく、
この個体の僅かに残る毛も白いので
図鑑通りとみて良いかと。
![加工済みエゾクロテン](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/s6564e88753de8f95/image/i0e86160d4e68ed95/version/1707016808/image.jpg)
エゾクロテンやホンドテンで
Googleの画像検索を使うと、
両種がごっちゃに混ざった情報、
要するに誤同定が溢れ出てきます。
ネットの情報というのは
やはり危ういものです。
それに、見栄えを良くするために
このように顔だけを切り取り、
さらに彩度を上げてコントラストを
バリバリに効かせて出す人もいて、
それが識別に混乱を及ぼしている
原因の一つになっているのでは?
とも思っています。
これだけ見るとちょっと迷うんですよね。
玄人には分かるのでしょうけど。
![旭山動物園の年パスは1,400円、安いよ安いよー](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/s6564e88753de8f95/image/i0ab3c6d683a2666e/version/1707038020/image.jpg)
ちなみに、ホンドテンの自然分布は
本州・四国・九州です。
元々は北海道にはいません。
毛皮を採ることを目的に導入された
国内外来種です。
私たちの森にいるというのは
残念なことなのですが、
また出てくることがあったら
今度こそじっくり観察したいものです。
でも、それは中々難しいので、
年パスを使って通う予定です。
そして、季節を変えて
両種の夏毛の様子も
見に行きたいとも考えています。
エゾクロテンとホンドテン舎の前で、
食い入るように見ているオンナがいたら
たぶんそれは私なので、
「あぁ頑張ってるんだなぁ・・・」と思って
そっとしておいてください(笑)