方言で言う「がんぴ」はシラカンバのこと

私たちの森には何種類もの
樹木が生育していますが、
主な構成樹種はシラカンバとミズナラ。
よく「シラカバ」と言われている
樹木はこのシラカンバのことを指しています。

樹木の多くは樹皮が縦方向に
溝が入るように割れていきますが、
シラカンバの場合は横方向です。
しかも成長しても溝は入らず、
薄くペリっと細く剥がれるように
なっていきます。

弱ってきていたり
年を重ねてきたりすると

こんな風にべりッと
大きく剥がせる部分が
でてきます。

これを「がんぴ」と言って
昔は着火剤として使っていました。
静岡以西には和紙の材料になる
正真正銘の「ガンピ」という
樹木がありますが、
発音が一緒なだけで
それとは別物なんですよね。
着火剤の方の「がんぴ」は
今でも焚き火や薪ストーブで
使う方はいます。
かくいう私もその一人。
森で採取した「がんぴ」を
使って毎朝火を付けています。
面白いほどよく燃えるので
市販の着火剤はいらないほど。
自前の森からエネルギーを得る生活、
非常に大変ですが楽しいです。