かつては湿原が広がっていた室蘭・登別

最近何度も話題に出してる
四十数年前の植物誌。(くどい?)
分からない場所の名が
バンバン出てきてる訳なんですが、
その中に東室蘭湿原と鷲別湿原があります。
今の東室蘭、鷲別は住宅地です。
もちろん、地図を見ても湿原なんて
文字はないですし、航空写真を見ても
それらしき場所はありません。
この度々登場する湿原って
どんな所だったのよ、と調べてみると
昭和35年に出された学術誌を発見。
冒頭の「東室蘭より鷲別にかけての一帯には湿原が広がっている」
という文章に「やはりか。」となります。
植物目録を見ると、
(イネ、カヤツリグサ科の事は分かりませんが)
シロバナカモメヅルとかバアソブとか、
タヌキモとかヒメハッカとか
ツルコケモモとかがあり、
実に興味深い湿原だったことがうかがえます。
というか、当時の調査員が興味深い種が
数々生育すると言っていた湿原を
なんで跡形もなく開発してしまったんだーと
やるせなさを感じてます。
グリーンシーズンに入ったら、
念の為、この辺りを探して
歩いてみようとは思いますが、
当時の植物を見ることはかなわないでしょう。
非常に残念です。

リンク

鷲別湿原の植物相 (一)
鷲別湿原の植物相 (二)