胆振地方で見るイタドリとオオイタドリの中間型

オオイタドリです。
北海道の低地から山地に
よくあるオオイタドリ。
高さは2m前後のものが
多い印象ですが、
中には3mに達するものもあり、

成長しすぎると
視界を妨げてしまうので、
道路脇にあるものは特に
邪魔者扱いされるアレです。

一方のイタドリは、
北海道(主に道南)
にもありますが、
本州の方に多く、
オオイタドリほどに
大きくなりません。
高さは0.5~1.5m。

オオイタドリと違う点は
いくつかありますが、
全体的に小ぶりなほか
葉の基部が心形にならなず、
葉の先が急に尖ります。

そして、私が今住む胆振地方には
その間を取った形の
オオイタドリがあります。
基部と葉の先の形はイタドリ、

でも身長163cmの私を
優に超すそれは
オオイタドリそのもの。

こちらに移り住んでから
こうしたものを頻繁に見て
不思議に思っていましたが、
図鑑をよく読めばヒントが。
オオイタドリの近似種に
ケイタドリがあり
図鑑によっては
茎や葉裏脈上に短くとがった毛がある、とか
葉の基部が心形にならず先は急にとがる、と
表現されています。
あぁなるほどそういうことか、
と個人的には腑に落ちています。
最近、46年前に書かれた
植物誌を読んでいるのですが、
その中に、
「大型でありながらイタドリに近い葉を持った中間型がある」
という記述を見つけました。
何だか昔の人と同じものを
同じような目で見ていた気がして、
なんとも言えぬ共有感に包まれました。

過去の記録を見るというのは、
昔はよく分からなかったものが
今もよく分からないままだったり、
今なら分かるようになったものがあったり、
物事の流れが垣間見れて面白いものです。
また、今とは違う昔の植物名が出てきて
それが何なのか分からなくて、
昔の図鑑引っ張り出して調べたり^^

中には興味深い情報もあって、
(多分今は開発行為により消失)
私も後世に残って欲しい植物に
心当たりがありすぎるので
文章で残せれば・・・
いやいやいやいや、
責任半端ないのでやらない、かな。
専門家に任せたい、誰かいませんか。