つる性の植物あれこれ/植物判定アプリ『PictureThis』 を使ってみての感想

東北の調査補助にて
散々つる性植物の洗礼を
受けてきたわたし。
(※洗礼…知らない植物ばかりで識別の嵐)
室蘭戻ってくると
いつもの見慣れた植物に
ほっとするような、
物足りないような?
ヤブガラシ。
成長早く他の植物を覆って
枯らしてしまうほどに茂る様子から
その名が付けられましたが、
つる性の植物なんて
大概そんなもんじゃない?

晩夏、
ニセコと道東の調査地で
散々見てきたな。
環境省レッドリストの
絶滅危惧Ⅱ類に該当する
ホソバノツルリンドウ。
室蘭にもあった。
(そりゃ探せばあるか)

そうそう、
話題を変えて。
随分前から話題になっている
植物判定アプリ『PictureThis』
ちょっと興味本位で使ってみました。

アプリ自体は無料ですが、
至るところに有料プランに
変更するトラップが仕掛け
られていますので、
文章よく読まずに「はい」ボタンを
押さないように気をつけて下さいね。

さすがに実があれば
正解出せるか、と思って

葉っぱのみで
識別してもらいました。

葉っぱだけで正解出してきた。
やるな。
この手のものは似た葉っぱの
ものがいくつもあるんですけどね。

今度は、若干角度と光の加減を変えて・・・

ここで間違い。
写真の角度や色、光加減で
同じものを撮っても
全く違うものが出てきます。
おそらく写真から識別点を
読み解いているのではなく、
似たような色形のものをAIが
膨大な画像の中から
探し出してきているだけ
なのでしょう。

この後、
家の近くで季節外れに咲いていた
ノハラムラサキを判定してもらったら
ワスレナグサと出ました。
違う種だけど近い。
近いけど違う。
この手のアプリの精度はこんなもんでしょう。

どうしても分からない、
科も想像できない、
そんなときに
判定結果を参考にして、
その近辺を図鑑で探せば
正解にたどり着けるかもしれませんね。

ちなみに、
ミヤマニガウリの誤判定で
出てきたアレチウリはこちら。
北米原産の特定外来生物、
1952年に静岡県清水港で確認され、
現在はあらゆる河川敷で大繁茂しています。
幸い北海道ではまだ確認されていない・・・
と思います。

※2021/10/12修正
アレチウリは北海道でも確認されていました。
「特定外来生物第二次指定植物・北海道の現状」北方三草会

このトゲがひどいんですよ。
ちょっと体で押しただけで
服に刺さって取れないのなんのって。
もうハリネズミ状態になります。

服をバサバサしても取れない、
指で摘んでも繊維に絡むのか取りにくい、
洗濯しても取れない。
最悪だー。
ものすごくチクチクして不快でした。
仕事でこの中を行かねばならぬ人は、
厚手の調査服orカッパ推奨します。

以上、余談でした。