珍しいわけじゃないけど、興味のあるやつ

何かの資料で、ツルニンジンの花粉媒介者はスズメバチだという一文を見て、
本当に??
と、ずっと気になっていました。
久しぶりに天気良く、風穏やかで、昆虫たちの動きも良かった先日、ツルニンジンの花を発見。
ということで、座り込み作戦です。
すぐにやってきました。
正確な種名まではわかりませんが、クロスズメバチかホオナガスズメバチの仲間のようです。

ちなみに、壺状の花の中はこんな感じです。
奥の紫色が濃いあの五角形の先に蜜があるようです。
蕾~開花直後の花は、雄しべが雌しべの方に寄っていて、花粉を柱頭にくっつけて・・・

そして、花粉を出し切った雄しべは離れます。
柱頭には花粉がべったりです。

しばらくすると柱頭の先が割れて開きます。こう段階を追って受粉体勢に入るんですね。

このハチは、花に入り込んで奥の蜜をなめて出てきた所。
ばっちり胸部に花粉がついてます。
この写真からわかるように、一足先に咲いていたものもあれば、今花盛りなのもあり、
蕾のもありました。同時に咲かないので、花粉出し中・受粉中と色んなタイミンの花が
ある事になります。
そこを、ハチが行ったり来たりして、花粉を身に着けたり、別の花に付けたりしている訳です。
なるほどね~。

良く見るとハエも潜り込んでいましたが、花粉がついた柱頭にほとんど触れていないので、
ある程度体が大きくないと花粉媒介が成立しないんですね。
あとは、キイロスズメバチでも大きさは丁度良いのかな。
そして、通行人からの「これ、珍しい花なんですか?」という質問はお約束(笑)