北海道博物館の企画展「あっちこっち湿地」は5月28日まで

北海道博物館で開催されている企画展
「あっちこっち湿地」は来月5/28(日)
までの開催になっています。
内容がシンプルにまとまっていて
湿地の知識が多くない人でも
分かりやすい展示になっています。
建物入って左に進むと総合展示。
こちらは有料です。
右に進み3F へ移動すると特別展示室に
行けます。こちらは、なんと無料。

現在、札幌に住んでいる私。
札幌と言えば石狩大湿原。
かつては、国内最大の
湿原が広がっていましたが、
明治からの開発によって
ほぼ消失したと言われています。
開拓前の湿原は1996年現在の
釧路湿原の3倍以上あったという
ことなので、その規模たるや
想像を絶します。

かつては多様な生き物の
宝庫だったはずの湿原。
残っていたらどんな動植物が
見られたのか、
タイムスリップして見てみたい。
そんな残念な気持ちの反面、
その開拓のお陰である
今の大都市・札幌。
なくしてしまったものは
しょうがないので、
これ以上、失うことがないよう
手を尽くしていくのが
私たちの役目だと思います。
この展示を見て、
みんなでちょっとずつ
理解を深めていきましょう。

第20回企画テーマ展
「もっと!あっちこっち湿地~自然と歴史をめぐる旅~」
2023.02.25(土) - 05.28(日)

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小樽市にある長橋なえぼ公園へ

小樽市にある
長橋なえぼ公園。
旧営林署苗圃跡地を活用し、
野鳥や小動物などを観察できる
「自然生態観察公園」として
整備された場所です。
面積は約31haということで
とても広いです。
あと枝道ごとに全体を表す
地図などないので
初見だと勘で歩かざるを得ない
所が多々あります。

池周辺ではエゾワサビが
咲き始めています。

キバナノアマナの
数は多くないですが、
一部のゾーンで花盛り。

カタクリ、エゾエンゴサク、
エンレイソウ、キクザキイチゲ
といった春植物はちょうど良い頃です。

ミズバショウは全体的に
過ぎてる感じです。
サクラの開花もそうですが、
今年は雪解けが順調過ぎて
植物の動きが早く感じます。
この日は、アカハラに
メジロのさえずりもあり、
当面は目と耳がフル稼働に
なりそうです。

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札幌市西区の三角山へ

札幌市西区にある三角山。
市民に愛され利用者の多い
標高311mの低山です。
休日ともなれば、
駐車場は朝早い段階から
いっぱいになるようですが、
この日は朝8時で6割程度
埋まっている状態でした。
花にしても山登りにしても
時期がまだ早いため、
利用者はそこまで多くない
なのでしょう。
路上駐車禁止の看板が
多数あったのを鑑みると、
トップシーズンは
椅子取りゲームと化すのでは
ないでしょうか。

タップ(クリック)で拡大
タップ(クリック)で拡大

入口には看板。
こした看板は分岐ごとに
設置されているのと、
不明瞭な道がないので
道迷いの心配ないかと。

短靴にショルダーバッグという
舐め切った格好をしていますが、
フィールド慣れしていれば
問題ない程度の低山です。
慣れていない人は
小さなザックに
水とおやつと
ウィンドブレーカー程度の
防寒具を入れておくと安心かな。
札幌周辺の山は
クマの出没が頻繁にあるので、
この日も念のため
クマスプレーで武装。

シウリザクラの春紅葉が
綺麗でした。
この時期は本当に目立ちます。

そんなシウリザクラを
見上げて綺麗だなーと
言っていたはずなのに、
足元2cm程度のこれを
見つける私の無意識の目。
フデリンドウ探索選手権は
今年も優勝間違いなし(何の話)。

ありそうだな、と思っていたら
ホントにあった。
エゾエンゴサクの白花タイプ。
純白って良いですよね。
でも、これを近くでかつ
良い画角で撮ろうとした
人たちによって
踏み跡がついていました。
花を撮ろうとして
別の花を踏みつける、
なんてことがないように
気を付けたいものです。

じゃあお前はどうやって撮ってるんだ、
と言われると、
足元の植物に配慮して
可能な限り腕と足を伸ばした
へんてこりんな格好で
撮っていることが多いですね。
とてもじゃありませんが、
お見せできるような
姿ではないので割愛しますが、
一応↑これもそんな一コマ。
限りなくノーマル姿勢に近い方です。
愛で力、みなさんも発揮しましょう^^

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北海道大学総合博物館へ

北大って観光で訪れる人も
いるって知ってました?
観光だけでなく、
広いキャンパスを散歩に
訪れる近隣の方もいます。
結構広いんですよ。

正門横にマップが置いてあるので、
それを見れば迷うことはないでしょう。
構内にある池には、
オシドリ夫婦が2組。

いざとなれば飛べるから
良いんでしょうけど、
人慣れ半端ない。

キバナノアマナが至る所で
花を咲かせていました。

構内で一本だけ。
他の所はまだピンク色の
蕾なのに、満開に近いサクラ。

総合博物館は展示が見たかった、
というよりこれらを見ておきたかった、
というのが理由で入りました。
なにって、建物のそこかしこに
感じるこのレトロ感がね。

良いなぁって。
(え、分からない?)

このアインシュタイン・ドームも
良かったですよ。
仮に自然科学に興味がなくても、
レトロ好きには良いです、ぜひ。

展示は個人撮影はOKだけど
二次利用は許可が必要らしいので
ここではノーフォト。
全体的に結構難しい内容で、
一般ウケはしないだろうなと思います。
施設は1~3階まであって、
最初の部分は北大の歴史を
紹介するパネル展示の小部屋が
延々と続きます。
ここで真面目に読んでいると
体力を使い切ってしまいますので、
興味が高くない場合は
ほどほどに流して(笑)

2階からは
北大がいま取り組んでいることや
専門分野ごとに展示・解説された
ブースが続くので、
興味のある分野は
じっくり読んで、
そうでない分野の所は
足早に進むのが良いかも^^

ミュージアムショップでは
マニアックなアイテムが豊富で、
土壌動物の手ぬぐいとか
アインシュタイン・ドームにある
モチーフを模したマグネットとか、
欲しい衝動をグッと堪えて
森の中の小屋に似合いそうな
グッズを買ったのでした。
額装して飾ろう。

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生物多様性国家戦略が閣議決定されました

2023年3月31日に
生物多様性国家戦略が閣議決定されました。
今、その内容を読んでいるのですが、
読み進めるうちに
ふっと頭に浮かんだイメージを
見える化してみました。
これの意味、分かりますか?^^

中々進まない生物多様性の保全。
やるべき理由や内容がそこに
示してあるのですが、
歩みは遅い。
何が足を引っ張っているのだろう、
と思ったんですよね。
その時、脳内に現れた絵がこれです。
この3つが足を引っ張っているのでは
ないでしょうか。
一つずつ説明していきます。

1、無関心
言わずもがな。関心がなければ気づかない。
気づきがなければ保全に着手など夢のまた夢。

2、自己中
今さえよければ、自分さえよければ、
どうせ変わらないから将来世代のことなど
知ったこっちゃない、です。

3、思想だけ
科学的なことは適当に横に置いておいて、
自然(動物)はこうなのに人間は・・・と
みなす傾向があったり、
理屈なんてどうでも良いんだよ感じたことが全てだ、
みたいな傾向があって、
その上で自然とは・・・と語りがちです。
自然派志向、トンデモ医療や
陰謀論を妄信する人に多い気がしています。
確かに、地球上のあらゆる生物は、
地球上で同じように生きる権利を持っていて、
生物多様性を保全することで
それらの生き物を尊重することができますが、
だからと言って、
人とその他の生物を
同列に見るものではないのです。
科学が全てとは言えないでしょうし、
時として
間違える
(後々新しいことが分かって事実が覆る)
こともありますが、
これを軽んじて生物多様性の保全など不可能です。
たまに、生物学者と名乗りながら
その実ただの思想家だったりする
人がいます。こういう人の中には
言葉の使い方が非常に上手で、
さらに専門家の肩書を武器に
容易に人の心を掴む人もいます。
でも、科学をベースに語れない人は
信用してはいけません。
私が好むナチュラリストたちはみな、
科学者・研究者(あるいはそれに準じた知識・経験を有する人)
でありながら、情緒豊かに、愛を持って、
でも正確性を損なわないよう注意しながら、
自然の面白さ、美しさを語れる人たちです。
なので、思想だけで自然を語る人がいると
「とりあえず、サピエンス全史(上下)を読んで
自然科学を一から勉強して出直してきてください。」
と言いたくなります。(口は禍の元(・3・)

そうした思い付きによって
アプローチすべき層が見えてきました。
1、の無関心層。これしかないです。
自然のこと、保全のこと、駆除のこと、
無関心な人の心に届く何かを作って
相互理解ができれば良いのではないでしょうか。
私は、自分たちの森を通して、
それを伝えていこうと思います。

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札幌市西区にある五天山公園

昨日は札幌市西区にある
五天山公園へ。
特段自然度が高いところでは
ありませんが、
ずいぶん昔に池でバンを
見ていたのを思い出したので、
時期としてはまだ早いだろうけど
様子見に。

池にはマガモとカイツブリのみ。
ですよねー、て感じです。
バンなら4月下旬頃~でしょうかね。

ホオジロがさえずっていたり、
ヤマゲラが鳴いていたり、
ヒヨドリがヤナギの花に来てピーヨピーヨ
賑やかにしていたり、
春っぽさを感じていると、
イカルのようなトビのような
なんとも言えない声がしてきます。
シーズン入りたてということもあって
頭の中でさえずりを復唱して
あれなんだっけなぁ?
と思っていると見つけた。
犯人は、お前だ!
カケス。
他の鳥のモノマネするんですよね。
一瞬騙されますが、
だいたいジャージャーという声が
混ざるので正体がバレます。

エゾニワトコが芽吹いていました。
さ、春が一気に進みますよ。

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