近郊の湿原へ行ってみた

私が住む室蘭周辺は、
かつては湿原が延々と
広がっていたそうです。
明治時代の開拓や
近年の開発が原因で減少し、
現在は近郊の市町に転々と
存在するのみとなります。

そんな湿原を訪れてみると
ヒメシャクナゲに訪花する
エゾオオマルハナバチが
いました。
花蜂は大人しいとは言え
触るのは控えたいと思いますが、
毎度「モフりたい。」と思う。

ワタスゲ。

ミツバオウレン。

ミツガシワ。
これらの花はニセコにいた頃、
ニセコ連峰の湿原で6月中下旬に
見ていたので、季節感が一瞬バグる^^
標高と緯度が関係するとこうも
違うんだなぁと改めて。

場所を変えて。
イソスミレの花は
ギリ花期に間に合った!

「オオタチツボスミレ」とか
「スミレサイシン」とか
スミレの仲間は前か後ろに
何かしら名がつくものですが、
こちらは前後に何もつかない
「スミレ」。

え~ユリ科から(一度キジカクシ科になって)
今はクサスギカズラ科になったんだっけ?
と、まだ科の部分で混乱する
ヒメイズイはそこかしこに。

サクラソウ。
これを見ると、
胆振・日高地方にいるなぁ
と実感します。

そうそう、今年は時間に
余裕があるので近場のフィールドを
よく見て歩いているのですが、
春にヒナスミレの群落を見た場所で
今度はシラネアオイがまとまって
咲いているのを知りました。
季節を変えてみると色々見れるものですね。

0 コメント

近所の林とか神社とか道端で植物観察

住宅地そばの道を歩いていると
ちょっと外れた所に
ユウシュンランが咲いて
いるのを見つけました。
高さ10cmくらいしかないですが、
ここからでも唇弁(しんべん)の
距(きょ)が見えます。
特徴的ですね。

場所を移して市内神社の斜面にて。
何かのラン。
遠いので細部がよく見えません。
近くで観察して種名を確定したい。

町中なので不審者扱いされたら
イヤだなぁと思いながら
登りましたよね。
距はないと言えそうなほど
目立ちません。
クゲヌマランでした。

この手のものを
道端で見るときっと外来種の
ワスレナグサだろうと
確認せずスルーしてしまいます。
そういう決めつけは
ヨクナイのですよ。

がくに鉤状の毛がある。
まさかこんな所にエゾムラサキ!?
と思いそうになりましたがそんな訳ない^^

花冠は3mmくらい、
花弁が控えめに開く(斜めに開く)
ノハラムラサキ。ヨーロッパ原産です。
ですよねー、ちゃんと見ないとねー。
気をつけよ。

0 コメント

マダニに注意

北海道の太平洋側は積雪が低いのは
道民の方なら既知のことと思います。
それゆえ、もともとエゾシカが多く
生息していますが、
近年は増える一方。
食害が深刻で、この日歩いた
この場所もフェンスのある・なしで
緑の濃さに随分と差が出ていました。

林床の草本もさることながら
低木の有無もまるで違いました。

フェンスで囲まれてない森の
大半はこんな感じです。

野生動物が出没するエリアは
その分マダニも生息します。
この森は特に多いようで、
なんの変哲もない散策路を
歩いているだけですが、
今この長靴には10匹前後の
マダニが取り付いてます。
よじ登ってパンツにまで
這い上がってくるので
定期的に長靴についたダニを
取り払う始末。
草や低木の枝先で獣を待ち伏せてる
マダニを叩き落とす目的で落ちてる
枝を拾うとその手にもマダニがつく。
(地面やそこに落ちてるものにも多数いる状態)
ホントにここは多すぎでした。

この時期特有な気がしていますが、
1~2mmの小さなマダニばかりでした。
昔、こんな小さいのは血吸わないでしょw
と言う人がいましたけど、吸いますよ?
今回しきりに用心して数十m歩くごとに
立ち止まってダニチェックしてましたけど、
背中を噛まれました。
幸い時間が経っていなかったようで
簡単に取れましたが。

方眼は3×3mm。
感染症の心配があるので噛まれないように
するのが一番です。
今はCOVID-19もあるので、
発熱すると何が原因で発熱しているのか
本当に紛らわしく、
医療機関に迷惑がかかるので
絶対に避けたいところです。

これは室蘭の住宅地近くの道を
悠々と闊歩していたエゾシカ。
北海道の低積雪エリアでは
こうした風景はごく普通です。
この道端の草木にもマダニは多く、
特に春~初夏にかけてはちょっと
触れて歩いただけでつきました。
山菜採りでこうした所に入る方は
気づいているでしょうか。


1~2mmのマダニ、
夫は老眼ゆえ結構見逃します。
「近すぎるとボヤけて見えない。」
「遠ざけると小さすぎて
マダニなのかゴミなのか分からない。」
だそう。
ハズ◯ルーペ携行しましょうか?

 

靴や荷物についたマダニが
車内をうろつくこともあるので、
マダニの多いエリアを歩いた際は
車に乗り込む前に服やかばん等に
ついてないかチェックしましょう。
以下参考にどうぞ。

↑タップ(クリック)でリンク先に移動
↑タップ(クリック)でリンク先に移動
0 コメント

室蘭市にある中嶋神社のクロユリ

室蘭市にある中嶋神社の鳥居近くの
花壇(ロープでくくられてるだけ)で
クロユリが咲き始めました。

シックな色と花の形状から
好きな人が結構いるみたいですね。
でも花のニオイ嗅いだら
「クサッ!」ってなるの知ってます?
ハエをおびき寄せるためらしいです。
何も知らない夫に嗅がせて、
あとはご想像におまかせ。
わるいヤツです^^

0 コメント

ツツジの咲く室蘭

春が終わり、
初夏の陽気となってきました。
日当たりの良い場所では
レンゲツツジの花が咲き誇っています。
いま、世の中いろいろありますが、
森の中にいるとそんな混乱とは
まるで無縁のような、
全く別の世界にいるかのような
時間が流れています。
長引くことは分かってはいましたけど、
ホント長いですねぇ。

0 コメント

室蘭の電信浜

最近知った(今さら^^)
室蘭にある電信浜という
ところに行ってきました。

浜に降りていく階段付近に
駐車場は一切ありません。
周辺には民家が立ち並びますので、
路上駐車はもってのほかです。
看板にある通り公共施設の
駐車場を利用しましょう。

ちょこっと散歩に
気持ちの良い浜です。
波が穏やかなためか、
ウミアイサ、オオセグロカモメ、
カルガモ、スズガモが
のんびり(?)波間に浮かんでました。

岩場には旅鳥のキアシシギ。

浜の草は管理がされているようで
特にこれとなく。
浜の端まで何かないかと歩いて
たどり着いた端っこの
崖の上にセンダイハギ。
「そうかそうか、もう咲いているのか、
じゃあ、あっちの湿原もそろそろかしら?」
などと、今後の動きを考えながら、
さて帰りますかと来た浜もどると

なんかいる。

今通ってきたばかりだよ、そこ。
なんでもういるのよ。
スズガモ。

そこ通らないと帰れません。
通るよーって声かけても
動じないこの感じ。

こんな距離まで近づけるなんて
・怪我か病気で動きが緩慢
・餌付けされて人馴れしてる
・肝が据わった大物
・ただのんびり屋
のどれかでしょうか。

一歩一歩ジリジリ近づく人間を見て、
面倒くさそうに立ち上がるスズガモ。
このあとペタペタ歩いて
海へ去っていきました。
邪魔しましたね。
で、スズガモは、道東においては
夏季にも見られるらしいですが、
基本的に冬鳥(場合により旅鳥)です。
こんな時期に単独でこんな所にいて
こやつ渡る気あるのか?

0 コメント

合体したエンレイソウ

このブログで何度も
登場している
エンレイソウという植物。
普通、一つの花茎に
葉が3枚輪生して、
花は一つ付きます。
そしてこれ、
時々形態が変な個体を
見たりします。

それは萼片が通常3枚のところ
4枚になっていたり、

花弁と葯が癒着していたり、

葉が2枚に減少したいたり、
花弁と萼片が癒着していたり、と
そんな具合でしたが、
今日見たのはそのどれでもない
なんとも異質なものでした。

「は!?」って言っちゃいました。

最初見た時は、
二本あるエンレイソウが
近すぎて葉っぱが重なり合って
1個体かのように見えてる
よくあるパターンのやつかな
と思ったんですけど。

これで一株。
完全に合体してました。

くっつきすぎて
子房の形が歪んでるし。
一つの花茎に葉が8枚、花が2個。
萼片が一つの花につき4枚。

エンレイソウは、
↑の写真のように
一株から花茎を数本出すことがあるので
2本が癒着したと考えるのが正解に
近いのかなと思いますが、
だとしたら葉や萼片の数が変ですね。
こんな風に、室蘭周辺では時々
変な形態のエンレイソウが
出るような気がします。
長い長い進化の過渡期のほんの
一コマを見ているようで
とても興味深いですが、
他の地域ではどうなんでしょう。
気になりますね。

2 コメント

歌うメジロ

室蘭では至るところでメジロがさえずり、
今日はエゾムシクイのさえずりを聞きながら
その辺の道歩き(植物観察)をしてきました。
植物は観察すればするほど謎が深まるときがあり、
今日も悩んで悩んで、見つめること数分^^
通行人が興味深そうに話しかけてきます。

通行人「何を見てるんですかぁ?」
わたし「いやぁ、何かなぁと思って見てるんですよねぇ。」
通行人「あ~、そうですか。(苦笑)」
わたし「(心の声)なんか、すんません。」

また時期を改めて来ることを誓い、
帰りに今季初見のキビタキをチラ見。
ニセコにいたときの今時分は
鳥を気にして見ていた時期ですが、
室蘭は既にあちこち新緑。
頭と目はすっかり植物モードです。

0 コメント

シラネアオイとアケボノスミレ

前回のブログで
一週間前には出ていなかった
植物が今日来たら出てた、
なんてこと書きましたが、
この場所も例にもれず。
シラネアオイが咲いていました。
10日前に来たときは
葉すら確認できなかったこれ、
もうこんなになってる。

そして、昨年の夏、
同じ場所で葉だけ見て
何スミレだか不明だった植物は
アケボノスミレと判明。

アケボノスミレは
北海道南部に分布と
されているので、
室蘭にもありそうだなと
気にしていた植物です。
意識してみるものですね。

こうした「葉だけ見て同定できてない」
植物は他にもあり過ぎて、
季節を通して見ていくのが
追いつかないような・・・。
ひとえに私の識別能力の低さゆえですが、
花が咲いているとどうしても花に
意識が持っていかれて、
葉や茎といった他のパーツをきちんと
見れていなかったりするので、
花がなくて「なんだろコレ?」も
私にとっては良い経験だと思っています。
さて、ほかの未同定のたくさんの植物たち、
花期の観察間に合うかな?

今年も出会えた植物

去年ヤマジノホトトギスを見た場所で、
芽が出てきているのを確認しました。
一週間前に来たときにはなかったので、
本当に植物の様相というのは
コロコロと変わるなと実感しました。
芽出しはこんな感じなんですね。

その近くをよくよく見ると
オクエゾサイシン。
去年は気づけなかったけど、
あったんですね。
また数日したら何か出てくるかもしれません、
気ぜわしいけど、また来よう。

室蘭市内の春の花は中盤

ゴールデンウィーク中、
峠では雪が積もった日がある
北海道ですが、
室蘭はそんな気配は微塵もなく、
春半ば、あるいは場所によっては
後半に入りそう、という季節感です。

キジムシロ、いま時期
海の近い森や草地でよく見ます。

早春の森の白花代表のような存在の
キクザキイチゲは終わり、
今はニリンソウが最盛期です。

スミレもどんどん咲いてます。
フチゲオオバキスミレ。

スミレサイシン。

エゾエンゴサクが終わる頃
出てくる同じケシ科のエゾキケマン。

とムラサキケマン。
バックはコハコベ。

これはエンレイソウだと思うけど、

なにがどうなりたかったのか?

今年は3株見られた
トイシノエンレイソウ。

続きを読む 0 コメント

トカゲの写真アリ!鱗が苦手な人は見ないでね。

木々の芽吹きが進む室蘭です。
今日は真面目に歩くとじわっと
汗をかくような陽気でした。
鳥も虫も活発で、
こんな日は爬虫類も例外なく。

あちこちで日向ぼっこです。
ガサリと音する方を見るといた。
そして、見慣れないオレンジ色。
爬虫類は門外漢なので
よく分かりませんが、
ヒガシニホントカゲ?
繁殖期は赤くなるらしいですが、
こんな感じなんでしょうか?
てんで分かりません^^

自切した尾の先端は、
修復中のようです。

繰り返し言いますが、
爬虫類は門外漢なので
よく分かりません。
でも、多分こちらは
ニホンカナヘビと思います。
「今日はよく目につくなー。」と
撮影する私の後方から
きゃっきゃっ言いながら
歩いてきた女子学生たちが
やや静かになって
通り過ぎていったのは
たぶん気のせいじゃない。
そういうもんです。

0 コメント