花粉症と言ったらスギが有名ですが、北海道にスギは自生していません。
道南の一部で植林がされているので、この地域に行くと症状が出るという方はいらっしゃいますが。
北海道の場合はシラカンバ(←シラカバの正式名称)がポピュラーな花粉症の一つになります。
私はこのシラカンバの花粉症、今年も泣かされましたよ。
ティッシュを忘れて出かけた日には、鼻垂しながら半べそ状態でフィールドを歩いていた事も
ありました。
今では、シラカンバの花粉は落ち着いてきていますが、中にはイネ科(6月頃がピーク)や
ヨモギ類(9月頃がピーク)の花粉症の方もいますね。
ティッシュが必要な方(もちろん、そうでない方も!)、こんな物を用意してみましたので、
ツアーに参加された際には、どうぞご自由にお使いくださいませ。
26日(金)に倶知安町と五色温泉を結ぶ、道道58号の冬期通行止めが解除されました。
観光スポットになっている、ここ五色温泉や神仙沼周辺は標高が750mほどあるので、
ふもとに比べるとかなり寒く、今日は雨が降る天気もあって、気温は10℃ほど。
まだまだ防寒具が手放せません。
手軽に散策できる遊歩道や各登山道にも残雪。
そんな所はルートが不明瞭です。
ツバメオモトの蕾。
花々もこれからです。
街中ど真ん中にて、突如響き渡る「カッコウ、カッコウー」の声。
声量から近くにいるようだと、ふと窓の外に目をやると、目の前の電線に止まって
しきりにさえずっていました。
「聞きなし」とは動物や鳥といった生き物の鳴き声を人の言語に当てはめたり、意味のある
言葉に置き換えて表現したものです。
カッコウはまさに、鳴き声がそのまま種名になった鳥ですね。
ウグイスの鳴き声(正確にはさえずり)「ホー、ホケキョ」と言ったら、ピンと来る方は多いでしょうか。
中にはちょっと無理があるような聞きなしもあり、個人的にはホオジロの「一筆啓上仕り候」の
聞きなしが、無理があるよな・・・と思うランキング一位。
多分、ほとんどの人はそうは聞こえないと思いますが、そうやって突っ込みを入れながら聞いて
楽しんで、自分なりの聞きなしに挑戦してみるのも良いですね。
よくある感じの写真ですが、やっぱりこうしてまとまって道沿いで咲いていると、
飽きもせず毎年見てしまいます。
ニリンソウロード。
いつもの中に混じって違う表情をしている花もあります。
萼片は白色が基本ですが、まれに緑がかっているものや、すべて緑色、
あるいは、こんな風に赤みを帯びることがあります。
緑がかるものを品種「ミドリニリンソウ」なんて言ったりしますが、
本種との違いは見た目の色くらいで、他に大きく異なる所はありません。
でも個性を感じますね。
今日も、天気悪く寒いニセコ。
そんな時でも森に行けば、雨に濡れ瑞々しく透き通るような緑に出会えます。
どう感じるかは人それぞれ。
今日は、クジャクシダの展開途中の葉に見とれました。
他の木や岩なんかをつたってはい登るツルアジサイ。
英名はClimbing Hydrangea(クライミング・ハイドランジア)と言い、
まさに、この植物の様子が当てはめられた表現がされています。
※ハイドランジア=アジサイ
絡みついている木の芽吹きよりも早く葉を展開していました。
他の木を利用して高みを目指し、利用している木より早く葉を開いて太陽の光を目一杯浴びる、
上手いですね。
夏になると、木の幹いっぱいに覆った白い花が圧巻ですよ。
ニセコの自然ばかり見ていると、ニセコを基準に物事を見てしまいがちになります。
自分が住んでいる所の植物が他の地域と比べてどう違うのか、そこを意識していても、
よそを知らなければ中々ニュートラルな思考にはなれないと感じています。
場所が変われば気候や土壌など条件が変わり、植物も変わってくるもの。
体が空いたタイミングと天気を狙って、車中泊しながら道北・道央とニセコとは違う自然を
見に回ってきました。
こちらでは、エゾオオサクラソウがちょうど花真っ盛りでした。
そこから数百キロ離れたこちら場所へ移動し、こんな所をガサガサ歩いてみました。
こちらは、エゾイチゴが密集して生える伐採跡地。
パンツには小さな棘がこれでもかと刺さり、近くの藪に行けば一瞬でマダニ3匹に飛び移られる始末。
これには参りました。ちょっとだからと油断せず、カッパと長靴の装備を怠ってはいけませんね。
そんなことはさておき、ヒメギフチョウがいました。
ニセコではまず見られません。
またしても場所を変えて、今度は小樽方面の海沿いへ。
夏のギラギラした強い日差しと違い、春の海は柔らかく優しい雰囲気です。
こちらの海岸、昔は行楽施設があり夏は海水浴客でたいそう賑わったそうです。
海と言えば夏、みたいなイメージがありますが、個人的にはこの季節が好みだったりします。
今ではすっかり花は終わっていましたが、数週間前に訪れた時はエゾエンゴサクの大群落。
胸いっぱいに広がる甘い香りが辺りに立ち込めていました。
人も少なく、じっくり歩けます。来年、一緒に歩きに行きませんか?
車に戻ってくるとオオルリがさえずっていました。
これはニセコでも見られますが。
他地域の事を知るのも大事ですが、身近な場所の事は知っていないと話になりませんので、
神出鬼没に歩いて、色々試しながら地道に経験値上げて、ツアーを通して還元したいと思います。
ご参加お待ちしています。
5月5日倶知安町でエゾヤマザクラが開花しました。
ふもとの木々は徐々に芽吹いてきましたが、標高を上げれば季節は
3週間ほど巻き戻ります。
今回は、750mほど所にある神仙沼や五色温泉周辺の様子を確かめに行ってきました。
まずは、神仙沼入り口の様子。
道道66号(パノラマライン)は開通して車での通行が可能ですが、残雪はこんな感じです。
当然、遊歩道も、雪解け直後に開花するミズバショウやチングルマ、ショウジョウバカマ
といった植物も雪の下です。
奥にある神仙沼もまだ見当たりません。
神仙沼周辺は、6月上旬辺りから花の季節に入りますよ。
五色温泉周辺もまだ雪があります。
ニセコアンヌプリやイワオヌプリが春登山の様相になるのは、例年6月上旬からですが、
中旬頃までは所々に残雪がありますので、不慣れな方はご注意くださいね。
ここから先は倶知安町に向かう道道58号ですが、まだ冬期通行止めです。
こちらの開通は5月26日10:00の予定です。
雪深い北海道、ニセコ以外でもまだ冬期通行止めが実施されている所があります。
道内の道路情報はこちらで確認できるので、移動前にご確認を。
→『北海道地区 道路情報』