知ったつもりにならない

ノーベル医学生理学賞を受賞した本庶教授のニュースが話題に挙がっていますね。
インタビューをチラっと見ましたが

・何事にも好奇心を持つこと
・すぐに信じないで、自分の頭で考えること

これらが大事だとおっしゃっているようでした。
これは自分に対しての訓戒のように感じました。
これは何だろう、どうしてこうなっているんだろう、そんな興味・感心を持つことは
自然観察の上で欠かせない要素の一つと言えます。
「はじめの一歩」でもあり、「継続させる力のもと」でもあります。

次に、「ちょっと分かった」「知ったから」と言って、全てを把握したと思い込まないこと。
自然のものは多様で、教科書通りの姿形、場所にある訳ではありませんが、
勉強をしていると、だいたい理解した、という気持ちになりがちです。
この「分かったつもり」「知ったつもり」は怖いもので、一歩間違うと、積もり積もっていつの間にか、
デコボコな、あるいは偏った見解を持つようになります。
もしくは、気づきの機会を失って、新たな知識を得られないままでいることも。
そうなるまいと、日々精進です。

改めて、そんな心持ちで見たこちらの植物。
パッと見て、これ知ってるなー、何回か見てるよなー、アレだよなー、
ささっと移動しなくちゃいけないし見るのはいいかなー、
と魔が差しましたが、ここは道南。ニセコから離れている分、またすぐには見に来られないし。
知ってるつもりで実は勘違いかも、と思いとどまり取り急ぎ写真だけ撮っておきました。
別の作業途中だったのでバッタバタ、パッと見てから撮影まで数秒で済ませました。
モミジガサ、特別珍しいって訳ではないけど。
昔見て写真も撮ってたやつでしたが、心にストンと落ちる経験でした。