羊蹄山での外来種駆除

先日、ニセコ羊蹄山岳会(ニセコの山々を愛し様々な面から関わる人たちによる有志の会)
による活動の一環で、羊蹄山へ登ってきました。
目的となる植物はこちら。
写真中央よりやや上にある青白いモシャモシャっとした葉っぱがそれ。
コマクサという植物で高山植物の女王という異名を持つほど人気のある植物ですが、
羊蹄山では人の手によって持ち込まれてしまった経緯があります。
コマクサに罪はありませんが、羊蹄山の今の植生は数万年かけて出来上がったもの。
それを守るため、六年前より地元の博物館である倶知安風土館の事業で駆除活動が
行われています。

 

れき地に根を張る植物らしく、ひげ状の根は太く非常に長いのが特徴的。
羊蹄山頂付近にはコマクサが根を降ろすのに適した環境が広範囲にあるため、
一度増え始めたらどんどん広がってしまう面があります。

小さな株も見逃さないよう、等間隔に横一列となって進む「ローラー作戦」

そして、これは第一回目の時のコマクサ。
当時は、斜面一帯に立派な株のコマクサが広がっていましたが、
根を取り除く細やかな作業が行われた結果、こうした株はほとんど見られなくなりました。

 

とは言え、取り残した根や株、あるいは地面に眠る種子から成長する株が
まだあることでしょう。終結まで長い年月が必要そうで、継続は力なり、
という言葉がぴったり当てはまるこの活動。
後世に今ある自然を残す大事なミッションです。

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コメント: 2
  • #1

    ゆたか (木曜日, 07 7月 2016 14:37)

    大変ご苦労様でした。
    今頃ふるさと探訪の資料作りですか?
    頑張って下さい。

  • #2

    naomi (木曜日, 07 7月 2016 21:38)

    >ゆたかさん
    芳しくない天候でしたが、無事終えられてほっとしました。
    ふるたん、一緒にがんばりましょ~う。