一雨ごとに気温が下がり、ニセコの山々は秋色に染まりつつあります。
今日は、ニセコ山系あちらこちら見て回ってきました。
神仙沼周辺の山々は遠目からでもはっきり分かる、ツタウルシの紅葉が
目を引いています。
綺麗だからと言って手に取らないでくださいね。
かぶれる原因になります。
五色温泉周辺も色づいてきています。
もう少しで見ごろです。
山の上はふもと以上に空気が冷たく、今日は重たい雲が日差しを遮っていたので、
長袖に薄手のフリースでも寒かったです。天候にもよりますが、ゆったり散策には
もう少し暖かい服を用意した方が良いですよ。
山すその木々も少しずつ色づいてきて、日暮れはどんどん早まり、
グリーンシーズンがいよいよ終盤に入ってきます。
植物観察に適した時期のタイムリミットが迫ってきています。
ソワソワです。
春と秋、足元で深い藍色をしたツチハンミョウの仲間に出会う事があります。
ハチやオスのクワガタのような大きなあごを持つ昆虫なら、触ると大変だろうと
容易に察知できますが、こちらは目立つ武器が見当たらないのに、
気をつけなけらばなりません。
その武器は体液の中に含まれる「カンタリジン」という物質で、皮膚に付くと
火傷をしたようにただれたりする毒性があります。
あちらも命がけなので触ったりすると身を守るためにカンタリジンを含む体液を
分泌しますが、こちらが何もなければ問題ありませんし、羽は退化しているので
飛んでくることもありません。
綺麗な色だと感じる方もいらっしゃると思いますが、見るだけにしましょう。
日ごろから、いじってみたいな、ここ変えてみたいな、と思っていたHPの作り。
試しに色々といじくりまわしていたら、なんと元に戻せなくなってしまいました(笑)
いや、笑ってる場合でないですね。
コンテンツに不具合はありませんが、見にくくなった部分があるので、どうにか直そうと
している最中です。どうかご了承ください。
羊蹄山麓の畑では作物がどしどし収穫され、森の中も実りの季節を迎えています、
と、クリの写真でお茶を濁しつつ・・・
とある住宅地の道沿い、駐車場の隅っこで見たこちらのお花。
その名も「ハキダメギク」
なんでも、最初に見つけた場所がそういう所だったのだと言いますが、
掃溜とはなんてヒドイ名前を付けられてしまったのでしょう。
アップで近づいてみると、砂糖飾りのような花弁がなんともおいしそうに見えます。
ところがこちらの植物は外来種。残念ながら大歓迎とはいきませんね・・・。
9月に入り秋らしい空が広がるようになってきました。
グリーンシーズンも残すところあと2か月ほど。
緑や花の季節が過ぎ去るのを惜しむかのように、道端や空き地の隅、山野の遊歩道沿い
などあちこちで紫色の花があでやかに咲いています。
~エゾノコンギク(蝦夷野紺菊)~
読みとしては区切ることなく、そのまま通して読むのですが、
初めて名を聞く人は、「エゾ・ノコンギク」という意味で捉えてしまう事が多いので、
「ノコンギクってなんですか?」とよく聞き返されます。
確かに、ユニークな名前ですが・・・(笑)
意味を区切る正しいポイントは「エゾ・ノ・コンギク」です。
「野にある紺菊」で「野紺菊」。
蝦夷と付いても、必ずしも北海道のみに分布とは限らないので注意が必要ですが、
こちらの植物は北海道のみ。本州だと似たものに「ノコンギク」や「ヨメナ」といった
植物があるようですが、どちらにせよ、野で見る身近なキクの花です。
子供のころ、キクの花を混ぜた花束を作って母に「墓前にでも供えるのか」と
注意された事があります。それぞれの花の用途など露知らず、子供心としては、
キクもカスミソウもリンドウもすべて綺麗に見えたのです。
でも、いつからキクの花を仏さまにお供えするようになったのでしょうね。
ひょっとしたら、現代のように多種多彩なお花が買えるようになる以前の時代は、
日常生活のすぐそばで咲いている身近な野菊が一番手頃だったのかもしれません。