ツアー中にお客様とお茶の時間を取る時、私は木の器でお出ししています。
薄く削られたこの器は紙のように軽く、持ち続けていても苦になりません。
さらに、木製のものは熱伝導率が低いので、割りと暖かさを維持してくれます。
これよりも保温力と耐久性にすぐれたものに、ダブルステンレスやダブルチタン
のカップがありますが、口に触れた時の「カツン」とした冷たく硬い感触が
あまり好きではなく、特に冬期の野外では苦手とする素材です。
注意!!これは、あくまでも個人的な好みです。
だたし、私も二重構造のカップを使ってみて、そちらの方が保温力が
あることは分かっています。
分かっていた上で、それでも木の器で出すというのは、私の好みをお客様に
押し付けている形になるので、二重構造の保温力に近づける工夫をしたいな、
と思い試行錯誤。
いろいろな人の意見を聞いて回り、フェルトでカバーを作った内側にアルミを敷いてみました。
見た目の木のぬくもりを維持するために、フェルトカバーはカップ中央よりやや
低めの位置で制作。
はて、これで保温力は上がるのか?
ないより良いだろうと予想するも、自分の頭脳に自信がないので、実験!!
結果、最初の5分は二重構造のカップが断トツの保温力を発揮していましたが、
10分後には、二重構造のカップもフェルトカバー付きの木製カップも、ほぼ同じ
温度を維持していました。
保温力の差は外気温にも左右されると思いますが、当社比ということで、
ないより断然良い、という事が分かったので今冬からこのフェルトカバー採用です。
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